つい無言でガッツポーズ取ってしまった写真(特別なトワイライトエクスプレス編)

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〇初めに

 「#つい無言でガッツポーズ取ってしまった写真」 というタグがあり、自分の写真の振り返りも兼ねてそれぞれの撮影時の状況や想いを記してみます。
 今回は、何度か運行された「特別なトワイライトエクスプレス」編として4点あげてみます。各タイトルをクリックすると当該の記事へ移動します。

1)伯備線での山陰トワイライトエクスプレス

E-3+Zuiko Digital 50-200mm/f2.8-3.5岸本~伯耆溝口9036レ
E-3+Zuiko Digital 50-200mm/f2.8-3.5 岸本~伯耆溝口 9036
E-M5+Zuiko Digital 14-54mm/f2.8-3.5岸本~伯耆溝口9036レ
E-M5+Zuiko Digital 14-54mm/f2.8-3.5 岸本~伯耆溝口 9036レ

 特別なトワイライトエクスプレス(伯耆溝口にて)

 この2枚は、秋のシルバーウィークを狙って撮影に行った時の写真です。北海道新幹線開業に伴って、2015年に大阪~札幌間で運行終了した「トワイライトエクスプレス」が山陰地区を約半年間限定で運行されることが公開され、それを聞いた私は、「ここで行かなければ、一生後悔する」と思いました。が、運転そのものは7月から開始されていたものの、当時の住居からはかなりの遠方で簡単に行ける距離ではなかったため、激パ覚悟でシルバーウィークに合わせて撮影に向かいました。

 岡山でレンタカーを借り、そこから追っかけ撮影。往路の定番撮影地を抑えつつ、定番以外で記録的な意味合いで撮影したかった絵も撮影しました。そして復路の翌朝をどこで撮影するか思案。井倉俯瞰は決めていたものの、その前に新見以北で撮影できないかと考え、当初は岸本~伯耆溝口のストレート区間の定番撮影地を考えてました。ところが前日に、とある撮影場所で話しに付き合ってくれた地元撮り鉄氏から、「もう日が当たらないかもしれない」との見解。それでも行くと、深夜にも関わらずすでに同業者多数だったため、別案で考えていた場所へと移動。ぱっと見解りやすい場所であったので「ここも多いかなあ」と向かうと、同業者は0人。夜明け前に一人やってきて私含め2名で待つことに。
 日の出過ぎるも、この場所も山影で線路に日が当たらない。「万事休すか・・」と思った通過10分前、一気に線路付近に日が当たりました。
 もうこの時点で勝利を確信。しかも、ストレート側の撮影地はいまだ山影。「もらった!!」と昂る気持ちを静め待つことさらに数分。上り力行で駆けてくる「トワイライトエクスプレス」が影を抜け、そこで朝日に照らされたDD51重連のトワイライトエクスプレスを捉えることができました。

 

2)二条駅での「トワイライトエクスプレス」

E-M5+Zuiko350mm/f2.8+tele1.4  円町~二条

 この時の運行では諸事情により遠征ができず、復路一発勝負で撮影することになりました。過去、山陰方面は伯備線経由が定番でしたが、この時は福知山経由での京都駅行きでした。当然、京都~福知山間での撮影を考えるも、自宅から遠方へ行けなかったため、始発電車で間に合う二条駅を選択。二条駅を選択したのは、撮影場所検討時に、ホームから超望遠を駆使して遥か向こうのビルの隙間から差しこむ朝日が当たるのでは?」と考えたのが理由でした。ただロケハンする時間はなく、過去撮影した場所ではなかったので、一発勝負となりました。
 始発電車で現着。同業者が数名いるものの、スペースは十分だったのでセッティング。日が昇り始め、予想通りビルの隙間から線路に日が当たっていることを確認。普電で事前に当たり具合を確認しながら微調整。結構な同業者が集まるが、超望遠は自分ひとり。なお、ホーム先端付近は予想通り、ビル影。
 そして、カーブを曲がってやってきた「トワイライトエクスプレス」がファインダーに見え、ビル影を抜けて日があたり始めたところから連写。周囲の同業者は誰もシャッターを切っていない。この瞬間、「この構図は自分だけだな」と、心の中でガッツポーズした瞬間でした。

 

3)紀勢トワイライトエクスプレス復路回送

E-M5+Zuiko 350mm/f2.8+tele1.4山崎~島本
E-M5+Zuiko 350mm/f2.8+tele1.4 山崎~島本

 この時も、紀勢方面への遠征が都合でできず、往路の梅田付近と宮原への回送を狙うことに集中。紀勢方面は天気が良く大勢の撮り鉄が向かったこともあったのか、早朝の山崎では思ったより同業者が少ない状況でした。あと、逆光という条件も。そのような状況で、以前からチャンスがあれば狙ってみたかった山崎サントリーカーブ東側のストレートの超望遠構図を選定。現地へと向かいました。
 これでもかというぐらいに天気が良く、逆光であることは十分承知の上でセット。逆光とは言え、右サイドに当たる光だったことが幸いして、編成サイドがギラリ輝きつつ速度制限解除後の再力行でノッチが入るこのタイミングでエキゾーストが光に浮かび上がる、力強い絵となりました。この時も、この立ち位置では自分一人。撮れた瞬間、「自分だけの絵が撮れた!」と大満足の撮影でした。

〇終わりに

 今回は「特別なトワイライトエクスプレス編」として、4枚上げました。いずれの作品も、「一人ぼっち撮影ネタもの系」の中で、「特別なトワイライトエクスプレス」に焦点を当てて、所謂「定番撮影地の定番構図や光線状態」に囚われない「自分が撮りたい絵」として、また他の誰もが「撮らなかった」写真と思ってます(こちらももしかするとネットには上げてないけど撮影した人はいるかもですが)。
 次回は、「一人ぼっち撮影ネタもの系」としてイベント系やネタもの系扱いされた列車を対象とした写真を紹介したいと思います。

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