〇初めに
「#つい無言でガッツポーズ取ってしまった写真」 というタグがあり、自分の写真の振り返りも兼ねてそれぞれの撮影時の状況や想いを記してみます。
今回は、一人ボッチ撮影後編として4点あげてみます。各タイトルをクリックすると当該の記事へ移動します。
1)長大編成の6170レ
この年は、いつなくなってもおかしくなかったワム車による専用貨物6170レを追いかけていました。6170レはその日の荷量により編成両数が大きく左右されており、その中でも40両前後になる日は中々ありませんでした。また自分の撮影環境において週末しか行けず、まして早朝晴れで夏場しか撮影できないとなると、俄然ものにできる機会は限られてました。両数はあっても曇りだったり、晴れても両数が少なかったり・・。そのような状況で、サントリービール京都工場の影が最も少ない夏至頃にすべての条件が揃った週末の朝、兼ねてイメージしていたカマドアップの超望遠構図で捉えた瞬間、まさに無言でガッツポーズでした。
串パン?って指摘があるでしょうが、そういう要素を排除して万人と同じ構図や絵作りになるより、ずっと価値ある1枚と思ってます。
2)須磨海岸を行くサンライズ瀬戸・出雲
この絵は、ある時に「サンライズ瀬戸・出雲」って夏至前後の日の出時間であれば須磨付近で撮影できるんじゃないか?と思い立ち、さらに当該列車を俯瞰で撮影できるのでは?とも考えたのが、もともとの切っ掛けでした。そしてざっくり検索するも撮影された画像は見当たらず。であれば、撮影してやろうじゃないかと、思い立った次第でした。さて、その俯瞰場所である須磨浦山上公園ですが、昼はロープウェーとカーレーターで山上まで行けるのですが、夜間は当然ながら動いていません。山頂へと続く登山ルートがあり、日の出前に登山してたどり着くしかないなと。
某日、機材を担いで暗闇の中をひたすら登山。山頂にたどり着くと、案の定誰もいません。闇の中でスタンバイし、列車を待ちます。夜が明け始めた5時過ぎ、定刻通りにサンライズの姿が見え、夢中でシャッターを切りました。誰もが撮ろうと思って撮らなかった1枚が物にでき、大満足でした。
3)東西の韋駄天
きっかけは、ニコニコ動画にアップされていた、とある動画でした。
この動画の2:29あたりで京急2100系と225系がすれ違うシーンがあるのですが、京急甲種の撮影を考えた際に、現実に京急と新快速が出会う姿を写真で表現できるのでは?と考えたわけです。本来なら新快速の先頭車と京急の先頭車で並ぶなりの絵を想定してましたが、京急甲種は先頭車を中間で連結して回送するため、単に編成の後追いでは絵になりません。また、可能な限り甲種とわからないような構図で撮ることで、さも京急と新快速が出会ったシーンとしてまとめたかったのが一番の狙いでした。
あれこれ考えて当日の鷹取駅ホームでもまだ考え付かなかった中、1本の新快速が通過して行くのをみて、「これだ!」を思いついた絵でした。しかし出発まで時間がなく、チャンスは1回。とにかく「撮らない後悔より、撮る後悔」の精神でトライ。撮影後の画像を見て「よっしゃ!!」と心の中で叫んだ1枚でした。
4)深夜の除雪作業

この冬は例年に比較して積雪があり、今まで撮影したことがなかった、えちぜん鉄道の除雪列車を撮影してみたいとの思いから撮影を立案。しかし積雪あってもいつ走行するのか全く情報がなく、取り敢えず現地へ行って積雪の状況を見て決めようと向かいました。
果たして線路にはそれなりの積雪があり、除雪をしている形跡がありません。「これなら運転するな」と撮影を決めたものの、線路沿いの道路は予想以上の積雪と深夜の除雪作業で下手な場所に停めることもかないません。結局、下りは勝山駅付近で撮影。このままでは帰れないと勝負の上りでは、とにかく「止め絵」にこだわる自分にとって、なんとなしに目をつけていた踏切で「この明かりならいけるかも」と一発勝負で準備。周囲と踏切付近の露出を見ながら許容できるギリギリのシャッタースピードを設定し、これまでの夜間撮影の経験がここで生きることに。
やがて踏切が鳴り除雪列車が。思ったより早いスピード! しかしここで設定変えると撮り切れないと判断し、そのままの設定で撮影。後は現像でどうにかなるだろうと、帰宅してモニターで確認して一言、「もらった!」
〇終わりに
今回は「一人ぼっち撮影後編」として、4枚上げました。いずれの作品も前回同様に、所謂「定番撮影地の定番構図や光線状態」に囚われない「自分が撮りたい絵」として、また他の誰もが「撮らなかった」写真と思ってます(こちらももしかするとネットには上げてないけど撮影した人はいるかもですが)。
次回は、「一人ぼっち撮影ネタもの系」としてイベント系やネタもの系扱いされた列車を対象とした写真を紹介したいと思います。